世間で言われる未婚率は増加傾向なのか

良く報道やネット記事などで各年代での未婚率、または生涯未婚率が増加傾向であるといった内容を目にします。

確かに職場や友人など身近な人を対象に見ますと、結婚の経験が全くない方もいますし離婚をし現在独身って方は多くいます。

未婚率がここ数十年の間にどのように推移しているのかと、結婚をしないあるいは出来ない方が増えた背景を考察してみようと思います。

まず。未婚率の推移についてですが、下記のように推移しているそうです。(厚生労働省・統計情報より)

男女で少し違いはあるのですが、どの年代でも1980年以降2015年に至るまでに大幅の未婚率が増加しているのが分かります。

婚活者のボリュームゾーンであるアラフォー世代を見ていますと

35歳~39歳の男性で35.0% 女性で23.9%

40歳~44歳の男性で30.0% 女性で19.3%

このような調査結果となっております。

35歳から44歳の間で男性は5%未婚者が少なく女性は4.6%少ないのが分かります。

未婚者という事で、離婚者も中には含まれ結婚者と離婚者の数が若干結婚者の方が上回っている結果だと思いますが、それを踏まえても婚活者のボリュームゾーンであるにも関わらず未婚者が多いし大幅には少なくなっていないなといった印象をもってしまいました。

20年前の1995年から比べましても未婚率が大幅に増えており、少子化問題と共に未婚率の増加は大きな社会問題になっております。

結婚は個人に選択の自由があり、人生において独身でいる事も結婚をする事もどちらを選んでもそれは他人がとやかく言う事では無いと思います。

しかし未婚率が上昇し、その結果少子化が加速していくことは社会を維持するためには大きな問題となります。

何故未婚を選択する人が増えたのか、あるいは結婚したいのに出来ない人が増えたのかの原因を追究し解決しない事にはこの問題はいつまでも残り続ける事でしょう。

未婚率が増加した理由は、様々あると思いますが【うにむく】が思い感じる結婚しない(出来ない)理由を挙げてみます。

1.若年層ほど収入が極端に低く、また老後不安もある事など経済的事情で結婚を諦めている。 また女性目線では同じく経済的不安から少しでも経済力を持っている男性に人気が集中し平均収入以下の男性に結婚の機会がほぼ無くなっている。

2.女性が活躍出来る世の中となり、パートナーをことさら必要とせず独身を積極的に選択するようになった

正直に申し上げて、1番目の理由だけでも世の中が対策してくれれば大きく未婚率は下がるのではないかなって思ってます。

例えば、結婚相談所に登録している男性の平均収入以下の方たちがもっと多くの収入を得られるようになれば、女性の希望に一致する男性の絶対数が増えると思いますし、将来不安が無ければ家庭を持って子育てをしてみたいって考える方は増えると思います。

2番目の理由につきましては、経済状況や世の中はともかく生き方の選択ですので、これは尊重すべき事でしょう。

少子化対策を本気で考えるなら、まずは結婚したくなる、誰でも経済的には結婚出来る世の中にならないと今後も少子化の傾向は止まらない事でしょう。

老後の生活、結婚出産の生活、そこに重点的に税金を使って欲しいし、長い目で見た時にその結果税収も上がれば企業の成績も良くなる循環が生まれるのではないかなと思ってます。

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